脳梗塞が起こりやすい季節
脳梗塞を引き起こしやすい季節はいつなのか?その理由や予防と注意点についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
脳梗塞が発症しやすい季節とは?
国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞は夏(6月~8月)に多く発症するそうです。
夏場は大量の汗をかくため「脱水症状」を引き起こしてしまうので、発症率が高くなるのです。
脱水症状とは、体から排出される水分量が増えるいっぽう、摂取する水分量の不足によって体内の水分が減り、正常値(成人では体重の約60%、小児では体重の約80%)以下に減少した状態です。
夏場は、気づかないうちに体内の水分が不足しがちになります。脱水状態となると、体の中の血液はドロドロになり、血栓ができやすくなります。
この粘土の高いドロドロ血液が動脈硬化を引き起こすので、血液がスムーズに流れなくなります。
脳梗塞は血圧とも関係しています。夏は体の熱を放出しようと末梢血管が拡張するので、血圧が低下してしまいます。血圧が下がることで、血流が遅くなり血栓ができやすくなってしまいます。
このように、夏場は他の季節に比べ脳梗塞になる要因が多くあるので、注意が必要です。
夏の脳梗塞で注意すべき点
発症しやすい夏の脳梗塞は、下記の点に気を付けることで予防しましょう。
こまめに水分補給を!
とにかくこまめに水分補給をし、体が脱水状態にならないように注意しましょう。水分をとっても、体全体にいきわたるには15~20分程度かかってしまいます。
特に高齢者の方は、のどの渇きを感じにくくなっています。寝る前や起床時は必ず取るなど、時間を決めてこまめな水分補給を心がけましょう。
夏のシーン別!注意点
- 外出時やスポーツ時
夏の炎天下では、のどの渇きを感じてからの水分補給では遅いです。外出する時やスポーツ時には水筒などを持ち歩き、いつでも水分補給できるようにしましょう。また、スポーツをした前後は、普通の水よりもスポーツドリンクを取るほうが適しています。汗と一緒に流れ出た塩分やミネラル補給に役立ちます。
- アルコールを楽しむ時
夏場になると「冷えたビールでとりあえず1杯!」という方も多いかもしれません。アルコールを飲むと、たくさん水分をとっているように感じるかもしれません。ところが、アルコール類には利尿作用があるため、水分が尿となって排出されてしまいます。アルコールを飲む時は、飲みすぎに気を付けると同時に、水を飲む習慣をつけるようにしましょう。
- エアコンの効いた室内にいる時
エアコンが効いた部屋は、思ったよりも乾燥しています。汗をかかなくても常に体から水分が奪われている状態なので、きちんと水分補給をしましょう。室内にいると脱水状態に気づきにくいので、注意しましょう。
生活習慣を見直しましょう!
こまめな水分補給が有効だとしても、脳梗塞の発症は、加齢や生活習慣とも深くかかわっています。
動脈硬化を促進させ血管に損傷を与える病気には、高血圧や脂質異常、さらに糖尿病などがあります。
脳梗塞の予防に重要なポイント
脳梗塞を予防するためには、危険因子である高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を防ぐことが、もっとも大事なポイントのひとつ。そのためには、栄養バランスのとれた食生活が必須です。
手軽に、バランスよく栄養を補給するには、健康食品やサプリメントを利用するのもおすすめ。このサイトでは、脳梗塞予防に役立つとされる健康食品・サプリメントの含有成分を紹介していますので、参考にしてください。