酵素サプリメントを製造法で比較
酵素サプリメントにはカプセルタイプやドリンクタイプ、ペーストタイプなどさまざまな種類があります。どんな酵素サプリが良いのか悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、5つのタイプに分けて酵素サプリメントを比較。酵素サプリを選ぶ前に、その製造工程をチェックしていきましょう。
酵素サプリの製造法の比較で見えてくるものとは
酵素という成分の認知度も上がり、コンビニやドラッグストアなどでも気軽に酵素配合のサプリが購入できるようになりました。現在販売されている酵素には大きく分けて「生酵素」と「酵素」の2種類があることを知っていますか?
生酵素と酵素は製造法の違いによって生まれます。これら2つはどのようにして製造されるのか解説していきましょう。
サプリメントは、栄養素を錠剤やカプセルにする際、加熱処理をするのが一般的。加熱すると栄養素の酸化や劣化が防げ、コストも抑えられるためほとんどのサプリメーカーで行われています。しかし、生酵素サプリは非加熱処理によって生産されており、コストや手間がかかっているのです。
酵素は熱に弱い
酵素はとても熱に弱い性質を持っており、48度以上の熱で加熱するとほとんどの酵素が失活(体の中で反応しない状態)します。酵素はもともとタンパク質なので同じタンパク質と同様、熱を加えられると変性し、生の食品が持っている酵素の活性は失われてしまいます。
生酵素と呼ばれているものは熱加工がされていません。そのため生酵素は酵素が失活していない体の中で反応してくれる状態にあるのです。
生酵素が最も、酵素の効果を受けられることから、多くの酵素サプリが非加熱処理を行っています。熱に弱い酵素という成分だからこそ製造法が重要な意味を持つのです。
それでは実際に販売されている酵素サプリにはどのような形状のものがあるのか、製造法とともに見て行きましょう。
カプセルタイプ(粉末)
酵素サプリにはカプセル・ドリンク・ペースト・ソフトカプセル・錠剤の5つのタイプが存在しています。それぞれ製造過程が異なるのは、食品として製造過程にさまざまな規制があることと、経口投与するものには製造上のルールがあることと関係があります。
カプセルタイプは中に粉末や顆粒をそのままカプセルに封じ込めるため、不純物や化合物を入れる必要がなく高い純度を落とさずに摂取できるタイプといえます。成分にもよりますが、酵素も特許を取得しているような製造法であれば、熱処理や殺菌などの加工をせずに製造できます。
特に酵素は熱に弱いため、ほかのサプリメント成分よりも、製造法によってその活性に大きな違いが出てということですから、酵素サプリで脳梗塞やくも膜下出血などを予防したい方は、活性の強いカプセルタイプのサプリを選ぶとよいでしょう。
中に含まれる粉末は、素材をそのまま細かく砕いたものや原料となる素材をアルコールや水などで抽出したものを乾燥させたもの。粉末のみで管理した場合、飲みづらかったり、湿気に弱かったりといった欠点があります。
カプセルタイプであれば余分な賦形剤(錠剤などを固めるときに使用するでんぷんなどのこと)も不要ですし、成分劣化も生じにくい。カプセルタイプのサプリは純度を高く保ったまま効果を実感しやすい製造法といえるでしょう。
ドリンクタイプ
ドリンクタイプのサプリメントは、賞味期限のため酸化防止剤や保存料といった食品添加物が入っており、そのほとんどが水分のため酵素純度という観点ではあまり高くない製品が多いと思います。構成成分も酵素のみではなく、さまざまな栄養成分が添加されています。
厚生労働省の食品衛生法によって酵素ドリンクは、清涼飲料水に分類されるのですが、清涼飲料水は衛生上の問題で「65度で30分間加熱」しなければならないという製法上の規制があります。したがってドリンクタイプの酵素製品の場合、加熱によって酵素が失活していると考えるべきだと思います。だからといってまったく効果がないわけではありませんが、生きた酵素ではないことだけは理解しておく必要があると思います。
疾病のためではなくファスティングダイエットには有効かもしれませんし、おいしく飲み物として毎日の食習慣に取り入れることはよいことだと思います。でも、脳梗塞や心筋梗塞などのような重篤な疾病を予防したいと考えるのであれば、酵素のパワーがまるまる摂れる方法を選択すべきであると考えます。
ペーストタイプ
とろみのあるペーストタイプの酵素は、発酵させたままの状態なので濃厚な酵素を摂取することが可能。錠剤タイプやサプリメントタイプと比較しても、効率よく十分な量の酵素が摂取できるメリットがあります。ただし製品によっては独特のにおいや味があり、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
ペーストタイプは発酵した酵素を使用しますが、そのまま摂取するわけではなく、熱処理により濃縮加工されている製品がほとんど。したがって熱に弱い酵素はその段階で失活している可能性は否定できません。それでも濃縮された状態で摂取できるという魅力はありますし、愛用者も多いようです。
ペーストタイプの酵素であればヨーグルトや豆乳などに入れて、食事代わりに飲むことでダイエット効果が期待できるというケースもあるのだとか。カプセルや錠剤タイプだと薬をのむような意識になってしまいがちですが、日々の食事として取り入れられるのはいいですよね。自分なりにアレンジしてみると、毎日楽しみながら摂取できそうです。
ソフトカプセルタイプ
ソフトカプセルタイプのサプリメントは、液体と固体の成分を同時に摂取できる特徴があります。原料の粉末を混ぜた液体やペースト状のものをゼラチンやグリセリン、でんぷんなどの皮膜で包み込むためカプセルより柔らかいタイプ。
皮膜が通常のカプセルタイプと比べて分厚く1粒あたりの有効成分の純度が低いのが難点ですが、皮膜が空気から守ってくれるため品質が低下することがありません。また、高温や高圧にさらされる工程があまりないため酵素が失活することはほとんどゼロ。錠剤タイプや顆粒タイプは飲みにくいと感じている方などは、ソフトカプセルタイプがおすすめです。
ただし高温や湿気に弱く、カプセル同士がくっついてしまう可能性があるため、瓶やケースから取り出して持ち運ぶときには注意が必要。製品によっては一日の摂取目安量が個包装になっているタイプもありますので、購入する前にチェックしておくとよいと思います。
錠剤タイプ
原料の粉末や顆粒を圧縮して飲みやすくしたものが錠剤タイプです。生産の工程が簡単かつ生産コストが低いため大量生産に向いています。多くのサプリメントがこの錠剤タイプです。手軽に摂取できるサプリメントのひとつですが、添加物が多く入っているためそのぶん酵素の含有量が少ない傾向にあります。
また、粒状に固める際の賦形剤や結合剤、潤滑剤などの化合物を使用する製造法であることも理解しておくべきです。また成分によって苦味や独特の味を感じやすいこともありますし、一粒が大きくて飲みにくいこともあります。特に海外のサプリはびっくりするほど一粒が大きいので、通販で購入する際には注意が必要です。
コーティングした錠剤であれば味やにおいを閉じ込められるので、飲みやすさを優先するのであれば糖衣錠タイプなどを選ぶとよいでしょう。ただグルコサミンのように大量の錠剤を飲まなければいけないようなものは、高齢者にはちょっと負担になるかもしれません。
酵素活性力の高いサプリメント成分を摂取するためには
赤血球が増加したドロドロ血液を、サラサラ血液に改善する役割を持つ酵素ですが、50度以上の熱を加えると効果が落ちてしまうと言われています。しかし、健康食品として酵素を摂取する場合、そのほとんどが製造過程で熱を加えられているのが現状です。
- ドリンク…食品衛生法で65度10分以上、もしくは80度30分以上の熱処理が必要
- ペースト(ソフトカプセルタイプも含む)…発酵後、濃縮の段階で熱処理を加える
- 錠剤…錠剤に固める際に80度ほどの熱を加える
酵素の活力を落とさない唯一の製造方法は、酵素へ一切熱を加えずに粉末化してカプセルに閉じ込めることですが、酵素の活性を失わずに粉末化する特許製法で製造する必要があるのだそうです。
実際、熱を一切加えない特許技術によって製造された「わかなつみの発酵菌」と呼ばれるサプリメント成分には、一般的な錠剤タイプなどに比べて、酵素活性に大きな差があることが第三者機関による分析でわかっています。製造法に着目してきましたが、ここからは「わかなつみの発酵菌」と呼ばれるサプリメント成分の活性について、研究データなどをもとに説明しましょう。
■大学の研究室で認められた酵素の活性力
わかなつみの発酵菌は、鈴鹿医療科学大学で各酵素製品を分析し、様々な酵素サプリメントと比較した結果、非常に高い酵素活性値が認められました。
これによると、炭水化物、たんぱく質、脂肪などの3大酵素力の消化や分解力が、群を抜いたレベルであることが証明されています。
以下は有名な錠剤タイプのサプリメントとの活力の比較数値です。
- アミラーゼ活性(炭水化物の消化・分解):約11.1倍
- プロテアーゼ活性(たんぱく質の消化・分解):約43.8倍
- リパーゼ活性(脂質の消化・分解):約19.5倍
加熱処理されて酵素の活性力がほとんどないというサプリメントやドリンクも多い中で、この数値は驚異的といえるでしょう。
■糖尿病や痛風など脳梗塞のリスク要因となる病気に関するエビデンス
さらにわかなつみの発酵菌は、各種症状に対して、大学や研究機関によって実験・研究を行っており、その結果が公表されています。
特に、老廃物がたまったドロドロ血液をつくるだけでなく、脳梗塞の大きな要因である動脈硬化を引き起こす病として知られる、糖尿病および痛風にエビデンスは注目すべきでしょう。
- 人間を対象とした抗糖尿病作用のエビデンス
基礎疾患に糖尿病を持ち、合併症治療を受けている患者をモデルに臨床実験。
わかなつみの発酵菌を3ヶ月摂取した結果、体重が約4.9%、血糖値が約21.1%、HbA1cが約8.6%減少した。実験を行った患者の94%以上は何らかの改善がみられ、残りの6%も副作用と思われる者は認められなかったと、論文にて発表された。(東方医学第29巻より) - マウスを対象とした痛風の抑制作用のエビデンス
強制的に尿酸値を高めたマウスへの実験。
適量のわかなつみの発酵菌を3日間連続投与したところ、尿酸値を約33%下げる効果があると示された。ステロイド剤などの対症療法剤に比べ、副作用もなく非常に高い即効性だといえる。(東方医学第28巻より)
※鈴鹿医療科学大学による実験結果
また、京都府立医科大学で行われた実験のデータによると、腫瘍を皮下接種させたマウスに、わかなつみの発酵菌の成分を与えたところ、他のマウスよりも明らかに腫瘍の縮小・転移が少ないことが認められるなど、大きな有意差が確認されました。
わかなつみの発酵菌の研究データやエビデンスなどは、様々なサイトでも取り上げられています。わかなつみの発酵菌を含む製品なども発売されているようですので、下記より検索して情報を探してみてくださいね。