廃用性症候群

脳梗塞を発症した高齢の方などに心配される、廃用性症候群について、症状の特徴や原因、対処法などについて考えてみましょう。

脳梗塞の後遺症・廃用性症候群は
なぜ起こるのか?

廃用性症候群とは、脳梗塞に限らず何らかの疾患やケガなどで体の機能が低下してしまい、動かさない状態が長く続いた場合に起こる症状のこと。別名、生活不活発病とも言われます。

高齢の方などが寝たきりになって、体や脳を働かせない期間が長引くと、筋力や脳の機能が急速に衰えてしまうもの。また、機能の衰えは、骨や関節のほか、呼吸器、消火器などにも現れます。

結果、体の機能だけでなく、自律神経や精神面でも障害が現れることがあります。

廃用性症候群の症状と特徴について

廃用性症候群の代表的な症状は、筋委縮と骨萎縮、拘縮の3つです。

筋委縮や骨萎縮は名前の通り、筋肉や骨の量が減って小さく萎縮してしまうことで、歩行や活動に支障をきたしてしまうもの。拘縮は、手足を動かさない状態が長く続くことで、関節などが固まって動きにくくなってしまうものです。

元々、高齢者にはこれらの症状が起こりやすいのですが、脳梗塞によって麻痺の後遺症が残ってしまうと、さらに急速に症状が進んでしまうことになります。

廃用性症候群が起こったら…
対処法と回復のプロセス

廃用性症候群を抑制するためには、脳梗塞の急性期治療が終わり次第、体を動かすリハビリを開始して、できるだけ体の機能を衰えさせないように促すことです。

発症直後は立って歩くことができなくても、関節を拘縮させないように手足の曲げ伸ばしや回転を繰り返したり、体を起こして座る姿勢を続けるだけでも効果的。

起き上がれるようになったら、徐々に足を動かしたり、立ち上がってゆっくり歩行するリハビリに移行します。

少しでも早くからリハビリを開始することで、麻痺やしびれなどの身体的な後遺症を軽減することができますし、廃用性症候群で身体機能が衰えていくことも予防可能となります。